光コンセントとは、光回線の「光配線方式」を利用する際に必要な設備です。
光回線を新たに契約するときや、引越しや入居時にインターネット環境を整えたいとき、光コンセントの有無を確認する場面が出てきます。光コンセントがあれば開通までの期間が短縮できる可能性がある一方で、ない場合は工事が必要となることもあります。
本記事では、光コンセントの必要性や設置場所の探し方、設置されていない場合の対応方法について詳しく解説します。
1. 光コンセントとは?基本的な仕組みを理解しよう
光コンセントとは、光配線方式の光回線でインターネットを利用する際に必要となる設備です。ONU(光回線終端装置)と光ファイバーケーブルをつなぐ役割を果たします。
ただし、すべての光回線で光コンセントが必要なわけではありません。マンションやアパートでは、建物の配線方式(VDSL方式やLAN方式)によっては光コンセントを使用しません。
2. 光コンセントが設置されている場所の探し方
光コンセントは、壁面に設置されていることが多いため、まずは自宅内のコンセント付近をさがしてみましょう。
リビング・エアコン周り
- 壁に貼ってあるラベル(「光」「光回線」「光コンセントSC」など)が付いていないか
- ほかのコンセントと並んでいるが、形状がやや異なっていないか
電話回線付近
- 電話線用モジュラージャックと似たような形状でラベル(「光」「光回線」「光コンセントSC」など)と印字されていないか
テレビアンテナのコンセント
- テレビやケーブルテレビ用の同軸ケーブルの差し込み口と横並びにラベル(「光」「光回線」「光コンセントSC」など)と印字されていないか

光コンセントの形状が後述する「一体型」の場合は、コンセントと同化しており気づきにくい場合があります。
どの場所を探しても見つからない場合は、そもそも光コンセントが設置されていない(光回線が導入されていない)可能性もあります。とくに、築年数が古い場合は光回線が導入されていないことも十分考えられるでしょう。
見当たらないなら管理会社・大家・回線事業者に問い合わせましょう。
確認方法
物件情報や入居時の契約情報を確認する
光回線の導入状況は、物件情報や契約時の書類から確認できる場合があります。
- 賃貸の場合:管理会社や大家に問い合わせる
- 戸建て/分譲の場合:建築時や回線契約時の書類を確認する(「光配線方式」と記載があるか)
契約している回線事業者に問い合わせる
契約中の回線事業者に問い合わせることで、光配線方式の導入状況を確認できます。
- フレッツ光・光コラボの場合:NTT東日本/NTT西日本のサポートに問い合わせる
- それ以外の光回線:契約している回線事業者へ問い合わせる
3. 光コンセントの2種類を比較解説
光コンセントには、「一体型」 と 「分離型」 の2種類があります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
一体型光コンセント

【特徴】
- 通常の電源コンセントと光回線用の差し込み口が一体化
- コンセントの端に「光」「光回線」「光コンセントSC」と印字されていることが多い
- 配線がスッキリし、インテリアに馴染みやすい
【設置場所の例】
- 比較的新しい住宅やマンション
- 光配線方式が導入されている集合住宅
分離型光コンセント

【特徴】
- 電源コンセントとは別の機器として設置
- 壁にボックス型のコンセントがあり、「光」「光回線」と記載されていることが多い
- 後から光回線を導入した住宅でよく見られる
【設置場所の例】
- 光回線を後付けした住宅
- 既存の配線方式から光配線方式に切り替えた物件
- どちらのタイプも通信品質に違いはありませんが、設置状況によって探しやすさが異なります
4. 光コンセントがある場合とない場合の対応方法
光コンセントがある場合とない場合で、それぞれ光回線を利用するための手順が異なります。それぞれの場合の対応方法について詳しく解説します。
光コンセントがある場合の対応方法
一般的には、光回線を契約すると「派遣工事」が実施され、光コンセントの設置やONU(光回線終端装置)の接続作業が行われます。
光コンセントが既に宅内に設置されている場合は、建物に光回線が導入されている可能性が高いです。しかし、光コンセントが設置されていても、内部配線や外部接続の未完了、以前の工事が不完全だった場合、または設備のアップグレードが必要なケースでは回線自体が未開通となることがあります。
その際は、新たに派遣工事が必要になるため、契約前に回線事業者へ確認することが重要です。
光回線が導入済みであれば、契約時に「無派遣工事」となり、工事業者の訪問なしで開通できます。
無派遣工事とは?
光回線事業者からONUなどの機器が送られてくるため、利用者が自分で接続設定を行います。
光回線事業者によって異なりますが、一般的な工事費用の目安は以下の通りです。
| 工事の種類 | 費用の目安 | 内容 |
| 無派遣工事 | 約2,000円~3,000円 | ONUなどの機器を自分で接続する |
| 派遣工事 | 約2万円~4万円 | 作業員が訪問し、配線工事や光コンセントの設置を行う |
光コンセントがあるのに派遣工事が必要な場合
光コンセントが設置され、光回線が導入済みの場合でも派遣工事が必要になることがあります。
・現在建物に導入されている光回線がNTT東日本/NTT西日本のフレッツ光回線で、新しく申し込んだ光回線が、auひかりやNURO光のような独自回線の場合
独自回線はフレッツ光回線とは違うため、独自回線で利用できる光コンセントの設置が必要になるため、派遣工事が必要です。
賃貸住宅の場合、どの光回線が引かれているのか分からない場合があります。その場合は、管理会社に問い合わせると確認できることが多いため、事前に確認しておくとスムーズです。
光コンセントがない場合の対応方法
光コンセントが見当たらない場合、まずは自宅の光回線の配線方式を確認しましょう。
【考えられる光コンセントがない原因】
1. 建物が光配線方式ではなく、VDSLやLAN配線方式を採用している(光コンセント不要)
2. 戸建てや光配線方式の集合住宅だが、光回線を契約していない(光コンセント未設置)
集合住宅でVDSLやLAN方式が採用されている場合は、個別に光コンセントを設置することはできません。管理会社に確認し、導入できる回線の種類を確認しましょう。
VDSL方式やLAN方式の仕組みについては以下の記事でも解説しているので、こちらの記事もご参照ください:マンションで光回線を引くには?工事の有無や導入手順をわかりやすく解説
光コンセントが見当たらない場合は、光回線が導入されていないか、賃貸住宅で共用部までしか光回線が来ていない可能性があります。
そのような場合は、光コンセントを設置して光回線を使えるようにするための派遣工事が必要になります。
派遣工事にかかる費用は約2万円〜4万円かかります。これは無派遣工事(約2,000円~3,000円)と比べてかなりの費用がかかるため事前に確認しておきましょう。
派遣工事の内容は、建物のタイプによって変わります。
【戸建て住宅の対応方法(工事内容)】
戸建て住宅の派遣工事で光ファイバーケーブルを通す方法は主に以下の3通りです。
- 壁にある配管を通す
- エアコンのダクトを通す
- 壁に1cmほどの穴を空ける
基本的には配管やエアコンのダクトを使って光ファイバーを引き込むため、壁に穴を空けるケースは珍しいといえます。もし自宅に穴を空けられるのが嫌な方は、事前に業者に確認しておくとよいでしょう。
【マンションやアパートの対応方法(工事内容)】
マンションやアパートのような集合住宅の場合は、以下の2パターンにわかれます。
- 共用部(MDF室)まで光回線が来ている場合:共用部から宅内に光ファイバーケーブルを通す
- 共用部(MDF室)にも光回線が来ていない場合:共用部まで光ファイバーケーブルを新規に引き込んでから宅内に配線する
戸建て住宅も集合住宅も、派遣工事にかかる所要時間は1時間〜2時間程度です。
5. 賃貸物件での光コンセントを設置する際の注意点
賃貸物件で光コンセントを設置する際は、いくつかの重要なポイントがあります。事前に確認せずに工事を進めると、管理会社やオーナーとのトラブルに発展する可能性があるため、注意が必要です。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
①光コンセント設置(光回線工事)は管理会社やオーナーの許可が必要になる
光コンセントを設置するための光回線工事では、共用部から宅内に配線を引き込むなどの工事が発生することが多いため、必ず管理会社やオーナーに確認して、承諾を得てから工事をおこなう必要があります。
無断で工事を進めると、修繕費用の請求や原状回復の義務を求められる可能性があります。トラブルを避けるためにも、必ず工事の詳細を確認し、正式な許可を取得してから進めましょう。
②引っ越しの際に光コンセントなどの撤去工事(原状回復)が必要か確認する
光回線を導入した後、引っ越す際には、光コンセントや光回線自体の撤去工事(原状回復)が必要になる場合があります。
原状回復のための撤去工事費用は、約1万円〜3万円かかりますが、無料の場合もあります。
ただし、次の入居者がそのまま光回線を利用したい場合は、撤去工事が不要になることもあります。そのため、管理会社やオーナーに撤去工事が必要かどうか確認するのがおすすめです。
③ 退去が決まったら早めに撤去工事の予約を
撤去工事は、光回線工事と同様に工事日の予約が必要になるため、退去が決まった時点ですぐ工事予約をしましょう。引っ越しのシーズン(3月~4月など)は工事が集中するため予約が取れない場合もあります。余裕を持って手続きすることで、スムーズに退去準備が進められます。
6. 光コンセントに関するよくある質問とその答え
光コンセントについて寄せられることの多いよくある質問と回答をまとめました。それぞれの質問に対して詳しく解説します。
Q. 光コンセントはどのように設置しますか?
光コンセントは、個人が設置することはできません。もし光コンセントが宅内に設置されておらず、光コンセントを利用したい場合は、光回線の契約が必要です。
光コンセントも含めた、光回線を利用するのに必要な設備が建物に導入されていない場合は、光回線を申し込んだ後に派遣工事がおこなわれます。
派遣工事の際に光コンセントや、光コンセントに接続するためのONUと呼ばれる機器が設置されて初めて、光回線が利用できるようになります。
Q. 光コンセントの設置費用はいくらですか?
光コンセントを設置するには、光回線の派遣工事が必要です。光回線の標準工事費にかかる費用は事業者によって異なりますが、約2万円〜4万円が目安です。
また、土日祝日や時間帯によっては割増料金が発生する場合があります。平日の日中に工事予約をすると、追加費用を抑えやすくなるため、事前に確認するとよいでしょう。
Q. 光コンセントの場所は後から変更できますか?
光コンセントの移設自体は可能です。しかし、再度派遣工事が必要になり、費用が発生します。
たとえば、寝室で光回線を使ったインターネット接続をすることが多いといった理由で、リビングの光コンセントを寝室に移設したい場合などです。
しかし、移設の場合でも光回線の導入時と同様に派遣工事が必要になり、追加の工事費用が発生します。
後から手間や費用を払わなくて済むように、宅内のどの場所でインターネット利用が多いのか明確にしておき、後から移設しなくて済むように慎重に決めておきましょう。
適切な場所に設置すると、後から移設する必要がなくなり、余計な費用を避けられます。
Q.光コンセントの設置工事の間は他のことをしていてもよいですか?
光コンセントを設置するための派遣工事は、宅内での作業も含まれるため立ち会いが必要です。しかし、工事中は自宅にさえいれば他のことをしていても構いません。また、立ち会いについては光回線の契約者本人以外でも構いません。
ただし、工事中は光コンセントの設置場所の確認や、壁に穴を空ける許可を求められる場合があります。そのため、設置場所の判断ができる決裁権のある人間が立ち会う必要があります。
判断ができる人が不在の場合、工事が中断される可能性があります。設置場所の判断が不可能と判断された場合、派遣業者が撤収してしまうこともあるため注意しましょう。
7. まとめ
光回線を新規契約する際や引っ越し時には、光コンセントの有無を確認する場面が出てきます。 申し込み時に光コンセントの設置状況を聞かれた場合は、自宅のコンセント周りを確認し、それでも不明なら物件情報や契約書、回線事業者への問い合わせを行いましょう。
また、光回線を乗り換える場合、工事が必要かどうかを知りたいときにも光コンセントの有無がポイントになります。 既に設置されていれば工事不要または簡単な作業で開通できる可能性が高いですが、設置されていなければ工事費が発生する可能性があります。
光コンセントが必要なのは「光配線方式」の場合のみで、VDSL方式やLAN配線方式では不要です。まずは自宅の配線方式を確認し、必要に応じて対応を進めましょう。
光コンセントの有無と対応方法
- 光配線方式の住宅 → 光コンセントが必要(未設置なら工事が必要)
- VDSL方式・LAN配線方式の住宅 → 光コンセント不要(VDSLモデムやLANケーブルで接続)
もし光コンセントがない場合は、工事が必要になりますが、光回線事業者によっては標準工事費無料キャンペーンを実施している場合があります。契約前にキャンペーン内容を確認しておくと、コストを抑えられます。
たとえば「BB.excite光 MEC」では、「工事費」、「契約事務手数料」が一切不要です。工事費も初期費用や工事費だけではなく、土日や祝日に工事する際の追加費用や、引越工事などの費用も一切かかりません。そのため、初期費用を大幅に抑えながら光回線の導入が可能です。
また、契約期間の縛りもないため、引っ越しなどを理由に解約するとしても、後から高額な違約金が発生することもありません。
初期費用を抑えて光回線を導入したい場合、「BB.excite光 MEC」がおすすめです。お得な特典もありますので、ぜひホームページをチェックするとよいでしょう。



